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ハナビラタケのベータグルカン(βグルカン)

このコーナーでは、きのこ類のベータグルカン(βグルカン)について、ご紹介していきます。

1つめは、私たちが最もお勧めしている「ベータグルカン・きのこ」、ハナビラタケ。

ハナビラタケは、元々、フランス料理の高級食材として珍重されていました。日本国内では、めったに見つけることができないことから「幻のきのこ」と呼ばれていた素材です。

ハナビラタケのベータグルカン含有率は、なんと、40%以上。ベータグルカン10%ほどの、他のきのこ達と比べると、3~4倍という驚くべき数値です。

ハナビラタケのベータグルカンは、「質」の面でも優秀。健康によいとされる、ベータグルカン構造をとっています。


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アガリクスのベータグルカン(βグルカン)

「健康きのこ」として、よく知られているアガリクス。その有効成分は、ベータグルカン(βグルカン)といわれていました。

でも、最近になって、アガリクスのベータグルカンは、あまり有効ではない、と考えられています。ハナビラタケなどと比べて、ベータグルカン含量が少ない上に、健康に関わる構造をとっていないことがわかってきたのです。

それでは、「アガリクスを続けても健康につながらないのか?」というと、そんなことはないと思われます。ベータグルカン以外の成分に、有効性があることが研究報告されるようになってきました。

アガリクスは、ベータグルカン以外の複数の有効成分が健康に関わっている、と考えられています。

椎茸のベータグルカン

椎茸にも良質なベータグルカン(βグルカン)が含まれています。ベータグルカン含有量は、十数%と平均的。でも、構造はハナビラタケと同様、優れています。

椎茸のベータグルカンは、「レンチナン」という医薬品にもなっているほど。

「乾燥椎茸と生椎茸、どちらのベータグルカンが優れていますか?」
という質問をいただくことがあります。
ベータグルカンについては、生・乾とも同じです。

「椎茸の煮出し汁に、ベータグルカンは含まれていますか?」
とも聞かれたことがありました。
汁にも少しはベータグルカンが出てきますが、ほとんどは椎茸の中に残っています。

いずれにしても、ベータグルカンは、健康素材としての椎茸を特徴づける成分と言えそうですね。

マイタケのベータグルカン

マイタケは、きのこ類の中でも比較的、豊富にベータグルカン(βグルカン)を含んでいます。ハナビラタケと比べると1/2以下になるものの、ベータグルカンの質についても悪くありません。

マイタケの健康については、「Dフラクション」が有名です。「Dフラクション」も、主要成分はベータグルカン。
よく知られている食用きのこ中でも、マイタケは優れたベータグルカン素材と言えそうです。

チャーガのベータグルカン

ロシアでは、健康きのことして広く知られている「チャーガ」。和名で「カバノアナタケ」とも呼ばれています。

チャーガの健康については、「抗酸化力」ということが言われていますね。そして、もう一つ、「ベータグルカン(βグルカン)」が豊富というPRも見受けられます。

チャーガのベータグルカン含有率は、約40%ということを目にします。これは、ハナビラタケとほぼ同じ数値です。
でも、このベータグルカン値は、間違いでしょう。私たちもチャーガについて、大学との共同研究でベータグルカン量を測りましたが、そんな高い値ではありませんでした。

チャーガとハナビラタケについて、両方を研究した経験から、ベータグルカンについて、ハナビラタケの方がはるかに優れていると考えています。

霊芝のベータグルカン

中国の漢方薬として、古くから親しまれてきた「霊芝」。中国人の皆さんに、ハナビラタケの話をすると、「霊芝と比べてどうですか?」ということをよく聞かれます。

現代科学により、霊芝・健康の秘密が明らかになりつつあるようです。
その一つが、やはり「ベータグルカン(βグルカン)」。霊芝にもベータグルカンは含まれています。

とはいえ、ハナビラタケなどと比べると、霊芝のベータグルカン含量は、さほどではありません。霊芝では、ベータグルカンとその他の有効成分が、相乗的に働くのかもしれませんね。

鹿角霊芝のベータグルカン

文字通り、鹿のツノの形をしたキノコ「鹿角霊芝」。霊芝と同じく「サルノコシカケ」の1種です。

鹿角霊芝も、ベータグルカン(βグルカン)豊富なキノコとして知られています。ベータグルカン含有量は、ハナビラタケに匹敵する、と主張している商品もあるようです。

私たちは、奈良・柳生の里にて、「鹿角霊芝」を見つけました。三輪山で出会ったハナビラタケ同様、もちかえって菌を増やし、生産を行っています。

ハナビラタケと鹿角霊芝、両方を扱う経験から、ベータグルカンについては、ハナビラタケの方が優れていると断言できます。鹿角霊芝も、ベータグルカンのみで優れた素材というよりは、各成分が相乗的に働くもの、といえそうです。


冬虫夏草のベータグルカン

冬虫夏草は、かなり不思議なキノコ。
なんと、虫に寄生して出てくるのです。

ベータグルカン(βグルカン)のことも、しばしば言及される、健康キノコでもあります。
冬虫夏草のベータグルカンについては、ハナビラタケほどの際立っているわけではありません。ただ、ベータグルカン以外にも有効成分があるようですし、その不思議な生活スタイルから、興味がそそられますね。

私たちも、研究のために冬虫夏草を取り寄せたことがあります。虫に寄生していないとダメなので、栽培やベータグルカンの研究も容易ではありません。そのため、ハナビラタケとの比較などは、ほとんど行えませんでした。
いずれにしても、ベータグルカン量あたりの価格など、はなびらたけパウダーと比べて随分と高額になることがネックかもしれませんね。

タモギタケのベータグルカン

タモギタケのベータグルカン(βグルカン)について、ご紹介します。

タモギタケは、ハナビラタケについでベータグルカンが豊富な食用きのこの一つです。含まれるベータグルカン含有量は、20%弱ほど。ハナビラタケの半分程度ですが、他のきのこと比べると十分なベータグルカン量です。

タモギタケは、デパ地下なのでも見かけることがありますね。黄色の食用きのこも珍しく、興味深いです。

キクラゲのベータグルカン

キクラゲは、食物繊維が豊富なキノコです。食物繊維・含有量でいうと、キノコの中でもナンバーワンではないでしょうか。独特の、コリコリした食感もキクラゲの食物繊維のタマモノと思われます。

では、キクラゲのベータグルカン(βグルカン)は、どれくらいの量・どういう性質があるでしょうか?

実をいうと、キクラゲにはベータグルカンがあまり含まれていません。ベータグルカン以外の繊維質が多いということですね。
この点、ハナビラタケとは違いがあります。

キクラゲの食物繊維は、マンナンという成分が多いようです。ハナビラタケはベータグルカン、キクラゲはマンナン、という成分についてトップの素材だと思われます。

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