ベータグルカンの分析・定量
βグルカン(ベータグルカン)の結合パターンによって、性質に違いがあります。
そこで、問題となるのは、
β(1,3)(1,4)グルカンである「セルロース」と、
β(1,3)(1,6)グルカンは、一般的な分析によって区分けされない、
ということです。
「食品分析センター」など、成分分析の専門委託機関の数値だから、信頼できる、というわけではありません。
これは、専門機関が悪い、というわけではなく、それだけベータグルカンの厳密な分析が難しく、不正を見破ることができない、ということです。
例えば、「60%以上のベータグルカンを含む、新しいハナビラタケ品種を見つけました。」などは、
怪しいといわざるを得ません。
きのこの細胞壁は、βグルカン・キチン・タンパク質・マンナン、などで構成されていて、
それらのバランスが崩れると、生体を維持できません。
ベータグルカン60%以上、という生き物が、地球上にいるとは、とうてい思えないのです。
この場合、仮に「セルロース」などが混ざっていても、「セルロース」+「ハナビラタケ・ベータグルカン」で算出されてしまいます。
厳密なテストを実施し、構造パターンまで分析することは可能です。
ただ、特別な機械を使わねばならず、かなりの資金や分析ノウハウも必要です。
この問題を、どのように解決していくか、ベータグルカン業界の課題となるかもしれません。