花びらそうめん 誕生ストーリー 4
株式会社三輪そうめん山本で担当していただいたのは、熟練の素麺師。
長年、製造部のトップを務められ、麺づくり40年以上、業界随一の職人です。
様々なテストを実施いただきました。
ハナビラタケと相性のよい小麦粉のチェック、配合の比率、ハナビラタケ・ピューレの調整方法、など、約1年かけて試行錯誤をくり返しました。
そして、いよいよ、
「花びらそうめん」誕生です。
数ある小麦粉の中でも、北海道産「ナナカマド」という種類との相性が最適であることがわかりました。
「ナナカマド」は、通常、素麺には使わない小麦。
つなぎになる力が弱く、素麺のような細い麺ではボロボロと切れてしまうためです。
一方で、風味が豊かでおいしい小麦であるため、菓子類やうどんなどには使われることがあるそうです。
国産小麦粉を使った素麺は、他にもありますが、「ナナカマド」の素麺は、おそらく世界初の試みでしょう。
ハナビラタケベータグルカン(βグルカン)の“麺のつなぎ”となる効果により、製麺性がよくなり、風味豊かな素麺がうまれました。
担当の素麺師からは、次のようなコメントをもらっています。
「花びらそうめんは、今までにない“モッチリ感”が特徴です。
ハナビラタケ(ベータグルカン)には、ナナカマドのような繋がりの弱い小麦の特徴を引き出す力があるように感じています。こういう小麦との相性の良さは、今までの麺づくりの経験の中でも、初めてのことです。
また、“ナナカマドの豊かな風味”と“きのこの味わい”も美味しさのバランスがよく、特徴を引き立てあっているように思います。」
三輪山でのハナビラタケとの出会い。
そして、三輪つながりで生まれた「花びらそうめん」。
運命的なものを感じざるをえません。