ベータグルカンと漢方など、古代の伝承
βグルカン(ベータグルカン)の存在が知られるようになったのは、20世紀半ば頃から。でも、それ以前から、私たち人類はベータグルカンの恩恵を受けていたのかもしれません。
特に、「きのこ」については、古代からの様々な伝承が世界各地にあります。
古代エジプトにおいて、マッシュルームは「神からの贈り物」とされていました。そして、王であるファラオが独占して食べていたそうです。
ヨーロッパでも、古代ギリシャから珍重されおり、古代ローマの軍医が「きのこは体に有用である。」と書物に記しています。
中国に目を向けると、きのこは不老長寿の霊薬とされ、漢方・最古の文献「本草綱目」で、色々な症状にきく、と記されています。
紀元前1,500年頃の南アフリカでは、きのこの形をした宗教儀式の像がみつかっています。
また、アメリカ大陸のマヤ・アステカ文明においても、きのこが祭祀に使われていたようです。
日本では、縄文土器の中から、きのこ型の食器がみつかっており、古くから親しまれていたことを示唆しています。
このように、ヘルシーで神秘的な食材として、古くから世界中で、きのこは親しまれていたようです。私たちの「ハナビラタケ」も、奈良・三輪山近辺の古代人に、食されていたのかもしれません。
もちろん、古代人たちは、ベータグルカンの存在を知りませんでした。しかし、長年の英知から、体によいということに気づいていたのでしょう。
きのこの健康の要因が、ベータグルカンなどの研究により、現代になって明らかになりつつあります。