ハナビラタケ培養・実験スタート
ハナビラタケから胞子を取りだし、菌をふやしていきます。
きのこ専門の私たちにとっては、手慣れた作業です。
まず、わかったことは、他のきのこ菌と比べても、成長がゆっくりであること。
そして、少しかわった栄養分を好むこと。
これらの情報を手がかりに、栽培テストに移っていきました。
「この条件なら、栽培できる!」
という手ごたえを得たのは、実験開始から約2年後。
そのことと並行して、
「より良いハナビラタケ品種はないだろうか?」
と考えました。
日本全国から、ハナビラタケを集めました。
自分で山に入って採りにいく、
山に住むきのこ名人に頼んでわけてもらう、
市場などで野生ハナビラタケがでてないか確認する、
輸入業者からフランス産のものを取りよせる、
など、あらゆる方法を使い、およそ30種類の品種が集まりました。